「ふるさと対談」コラボレーション企業のご紹介
1940年現在の敦賀市本町にある店舗で営業を開始。当時まだ馴染みのない珈琲やチョコレートといった輸入食品を取り扱い、福井県内では初めて焙煎機を導入したコーヒーの自家焙煎専門店。 国内でも数名しか取得していない「JCQA認定コーヒー鑑定士」をはじめ、コーヒーの国際資格である「Qアラビカグレーダー」など複数の資格を持つ店主のこだわりの一杯は根強いファンも多い。安心安全でクオリティの高い豆を求め直接産地へ出向き買い付けや、土壌改良支援などにも参加するなど探求熱心なエキスパート。
1995年創立、福井県敦賀市を拠点にJTB総合連携店として旅行業を営む。国内外の旅行に明るく、特にハワイ旅行に強みがあり、甲信越・北陸地方で初のハワイ州観光局認定サテライトオフィスに選ばれ、2020年1月には同局より「ハワイサテライトオフィスオブザイヤー2019」として表彰される。 新型コロナウイルス感染拡大で旅行需要が低迷する中、地元福井県、敦賀市への着地型旅行整備に注力している。2024年春の北陸新幹線敦賀駅開業を見据え、地域と連携した観光コンテンツの磨き上げに奮闘中。
ふるさと納税返礼品紹介
Coffee and Bottle
マップトラベル開発水島デザインオリジナルハイドロフラスクとは?
大道:コロナ禍で旅行需要が低迷し、注目したのが福井県、敦賀市への着地型旅行の整備、地元にある観光コンテンツの磨き上げでした。
2024年春には待ちに待った北陸新幹線敦賀駅も開業されますし、今のうちにわが街敦賀にある魅力的な観光コンテンツを整備し、そしてPRする必要があるなと。そこで注目したのが「北陸のハワイ」と称される水島です。ハワイに強みがある弊社だからこそ、地元にある「北陸のハワイ」水島の魅力の発信、そして環境保護に貢献したいと考えました。
弊社では、数年前からスタッフ全員で毎年水島の海ゴミ清掃に参加しておりますが、海ゴミの状況は本当にひどい。海水浴シーズン前には清掃せずにはとてもじゃないですが、お客様をお迎えできる状況ではないです。そこで売り上げの一部を水島の清掃活動費として寄付する商品を開発しました。それがこのマイボトルです。ハワイで大人気のハイドロフラスクにオリジナルデザインを施したものです。海ゴミ問題はいまや世界共通であり、本場ハワイの海でも同様に大きな問題となっています。そこで現地で海ゴミ清掃を行うハワイ州NPO法人「Aloha Ocean Plus」さんへも同時に寄付する形にしました。
こういった意味を含めて、このボトルには、水島のイメージをデザインしたイラストをデザインしております。背面には、北陸のハワイ水島をイメージしつつ、海ゴミ問題に訴えかけるオリジナルデザイン。MIZUSHIMA(つるが) と MAHALO(ハワイ)をつなぐ造語「MIZUSHIMA HALO」を虹の懸け橋でつないでおります。このボトルがつるがとハワイをつなぐきっかけになることを期待しております。
今回コラボレーションしたきっかけは?
Stories
大道:最初はこのボトルを、マップトラベルの店内、自社ECサイトでの販売のみで行っておりましたが、当初目的である「水島の魅力の発信」「環境保護に貢献したい」という、この2点をかなえるのには販路として「ふるさと納税」の制度がぴったりだと考えました。敦賀市のふるさと納税はここ数年ものすごい勢いで伸びておりましたので、全国に水島の魅力を発信するのに打ってつけです。
このボトル単品での出品は地場産品の規定には合わなくて諦め掛けておりましたが、地元敦賀で大変人気の新田珈琲さんなら、ハワイにちなんだコラボレーションとして、ハワイで有名な「コナコーヒー」をご提供頂くことでハイドロフラスクをセットにした魅力的な返礼品をつくることができるのでは?と考え、ご連絡致しました。
新田:初めにお話を聞いた時に、返礼品の寄付の一部が地元水島の環境保全やハワイの環境保全へと還元するというコンセプトがとてもいいなと思いました。すでに自分のところではふるさと納税の商品を出品していたんですけど、そのコンセプトに惹かれてご協力できるならと、二つ返事で返させていただきました。
ハワイコナコーヒーの特徴を教えてください。
Hawaiian Kona coffee
新田:当たり前なんですけどコーヒーって豆の種類や場所、焙煎方法などによって全然味が違うんですよ。その一つのポイントが、産地の標高にあって、標高が高いところで採れた豆は成分が豊富で品質の高い豆の傾向があります。
大道:へぇ~そうなんですね。
新田:でも、ハワイコナの栽培標高は、他の国のコーヒーに比べると決して高くないんです。
「肥沃で水はけのよい火山性の土壌」と「昼夜の寒暖の差」という独特の恵まれた環境が、高品質なハワイコナを生み出しています。さらにスクリーンサイズ(豆の大きさ)も大きく揃えているものを使用しているので、生豆(焙煎する前の豆)を見るとその違いがよく分かります。
大道:なるほど~。
新田:今回選んだ「ハワイコナ」の豆もとても品質がいいものを厳選しています。いい豆ほど焙煎をそれほど深くする必要がなく、豆本来の味わいを楽しむことができるんですよ。飲み比べてみてください。おそらくコナの方が酸味を感じると思います。
大道:おぉ本当ですね。でもくせになる酸味です。美味しい!
新田:そうなんですよ。これはクオリティの高い豆だからこそ出せる味なんです。嫌な酸味じゃなく、旨味を感じる酸味。生豆の成分が豊かでないと、ここまで品質の高い酸は感じられないんです。
大道:確かに、爽やかな酸味ですね。焙煎方法もその時々によって変えているんですか?
新田:そうですね、ハワイコナに関しては注文が入ってから焙煎するのでその時の生豆の状態や気温、焙煎している豆や、その変化に合わせて、焙煎時間や火力、排気量を調整しています。多分他の方から見たら分からない微々たる差なんですけどね。
大道:すごいですね。こだわってくださっているのは知っていましたが、そこまでとは思っていませんでした。
お互いのイメージは?
Impressions
大道:実はまだお互い仕事の話しかしていなくて、新田さんのことは深く知らないんですよ。ただ、私の父がチモト珈琲さんの常連で、チモト珈琲のコーヒーチケットはいつもお店にストックされていたので、たまに勝手に飲みに行ったりしてました(笑)。
新田:懐かしいですね、コーヒーチケット(笑)
大道:でも、なんとなくなんですけど新田さんのロジカルな思考と、このマインドマップなんかを見ていると近しいものを感じています。
新田:実は前職はプログラマーで、ゲーム制作や、WEB系の仕事をしてたんですよ。だからお店のWEBページも自分で作っています。
大道:え!そうだったんですか。実は私も東京のIT系の会社に10年以上勤務していました。物事を整理する時にマインドマップは今もよく使っています。
新田:そうだったんですね。そうですよね~物事は整理しないと何も始められませんよね。
大道:まさかそんな共通点があったとは思いませんでした!ますます共感できますね。本当にイメージがどんどん職人さんになってきました。
お二人が考えるおすすめの敦賀の楽しみ方を教えてください。
Recommendations for Tsuruga
新田:新幹線開通に向けて街並みも少しずつ新しくなっていっているところもあります。敦賀は江戸時代から続く港町なので、その歴史を感じながら町を散策してもらえると楽しいんじゃないかと思います。特に1940年に命のビザを発行しユダヤ難民を受け入れた歴史はチモト商店(新田珈琲の創業時の店名)を創業した年でもあり、私達にとって特別な意味があるのでぜひそういった「人道」に触れる機会として敦賀を楽しんでいただけたらと思います。
大道:駅前は大きな開発も入り、そこから氣比神宮周辺までの散策は流れとしてスムーズな観光ルートかと思います。各商店街の皆さんも一生懸命盛り上げようとされているので、コーヒーや、スイーツを片手にぶらぶらしてもらえるといいですね。
そして海の街敦賀には郊外にはまた違った魅力がございます。北前船がもたらした、職人の技「おぼろ昆布」、水島がある西浦地区には敦賀を代表する2大ブランド魚「敦賀真鯛」「敦賀ふぐ」の養殖場があり、絶品料理を楽しめる民宿もございます。ぜひ泊りに来てもらって、敦賀の魅力をあまねく楽しんでほしいですね。